俳句

2008年7月7日
あとの雁 先へとは誰が 秋の空



俳句って、それが詠まれた状況とか、詠んだ人の経歴とかがないとなかなか大意をつかめないと思います。
古典のテキストに上記の俳句が出てきたのですが、
予習段階ではあまり意味がとれませんでした。

「雁」とはきれいな隊列を組んで空を飛ぶ鳥であり、
「あとの雁」は、隊列の後ろを飛ぶ雁をさすそうです。
「後ろを飛んでいた雁が、前にいる雁を抜かして先に飛んで行くとは誰が考えるだろうか」が多分、直訳です。

この俳句は娘を若くして亡くした横井也有が、
同じく娘を亡くして悲しんでいる人にあてた手紙に書かれていたものです。
「あとの雁」は娘のことを指し、「行く」と「逝く」と掛けられています。
「私より後から生まれた若い娘が、私よりも早く逝ってしまうなんて誰が考えただろうか」という比喩です。
手紙の中で娘を亡くした気持ちが色々と記されているのですが、
この句が筆者の端的な気持ちを表しているようです。

俳句とか短歌って、ホントにおもしろいなぁと思います。
いろいろ感動しながら受験勉強を進めていけたらいいなぁと思います。

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